ご夫婦で長年ご利用なさっていた京都の旅館。
女将さんが、昨年末で引退されたので、
今までの酔うような思い出をお菓子に作って欲しい、とのご依頼。
ご一緒に蛤の香合をお作りになった、
とかお庭に蛍が、いつもシャンパンを開けたねぇ、
源氏香の図の扇に願掛けしていただいたなぁ、
桜が綺麗で、12という数を大事にされていたんです。
無病息災の意味で瓢箪を6個等々、
ゆっくりお話を伺いながら、おつくりするアイテムを相談させていただきました。
女将さんとご一緒に長年のお付き合いの中居さんにも、
同じもの。
新しく引き継がれる新女将さんにも、
これから、よろしくお願いします。という気持ちを込めて一箱。
こうして、女将さん三部作を承りました。
春・夏・秋・冬の季節に思い出の品をそれぞれ、
大中小合わせて12品お作りしました。
後日、
「私たちの気持ちが、なにより伝えられました。」
とお礼にメールを頂きました。
あ~良かった。
幸せな、お仕事だなぁ。
とつくづく感謝です。