チョコレートケーキの代名詞、ザッハートルテです。


本家本元のザッハーを食べたときは、うっそ~~~~。
甘くて甘くて、甘い~~~~と叫びながら地球を3周したいくらいでした。
その上杏子ジャムが、糖化してシャリ・シャリ、、、、、。
この食感、毛穴から砂糖が出てくる。
と惨憺たる有様。
故に、ザッハーにはまったく興味が湧かなかった。
数年前大先輩の山川シェフのお店で「世界一美味しい」と言われて、
大先輩のお言葉に「嫌い」とも言えずにしぶしぶ、ぱくり。
え~~~うっそ~~~~。美味しいやん!
甘く切ない素敵なお味。あれほど嫌った杏子ジャム。
これって、塗るべくして塗られた必須アイテム。
これなくしてザッハーと称すなかれ。
以来お店でも作るようになりました。
因みにザッハーとチョコレートケーキのチョコレート掛けケーキ。
違いは生地。
こんなにふわふわですが、
カカオパウダーではなくて、
本当のチョコレートがたっぷり。
チョコレートを溶かしたものと「ポマード状」のバターをしっかり泡立て、
お砂糖、卵黄を練りこんで行く。
このチョコレート種にメレンゲをこれまたたっぷり切り込み、
最小限の小麦粉。
卵白で膨らませ、
小麦粉で骨格を保つ。
ヨーロッパのお菓子の基本です。
「何処一美味しい」とはまさか申しませんが、
ザッハーの魅力は微力ながらお伝えできるのではないでしょうか?
 

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